第九十話 ◆ 陶工三代の到達点
前回の煎茶碗を含む五客組。一客一客、絵変わりです。
どれも細かさと画趣の高さでは同等。煎茶碗ワンセットに
どれだけの手間をかけているのでしょうか。
幸いなことに共箱が残っているので、作者がわかります。
父は鍋屋吉兵衛といって、民山窯で画工を務めていました。
吉造は吉兵衛から陶画を教わったようですから、
赤絵細描については
民山窯の技術を受け継いでいたと言えるでしょう。
まさに再興九谷の歴史を体現するような家系です。
吉造は吉兵衛から陶画を教わったようですから、
赤絵細描については
民山窯の技術を受け継いでいたと言えるでしょう。
まさに再興九谷の歴史を体現するような家系です。
五客の中からもう一客、アップの画像を出しておきます。
陶工三代で到達した技のすごさです。
陶工三代で到達した技のすごさです。
(※ 右下クリックで拡大)