第六十七話 ◆ 斉田道開 もう一つの赤絵細描
(画像は寺井町九谷焼資料館発行「九谷350年展」図録)
斉田道開は数多い若杉窯出身者のひとりで、
宮本屋窯とは直接つながっていません。
その作風も、全くの別物と考えていいでしょう。
宮本屋窯とは直接つながっていません。
その作風も、全くの別物と考えていいでしょう。
一番の違いは、絵付けにおける図柄(人物や龍など)の
位置づけではないでしょうか。
宮本屋(八郎手)は「主=文様構成、従=図柄」の
かっちりした絵付けが多いですが、
斉田道開はその逆で、
図柄が主役になっているように思えます。
位置づけではないでしょうか。
宮本屋(八郎手)は「主=文様構成、従=図柄」の
かっちりした絵付けが多いですが、
斉田道開はその逆で、
図柄が主役になっているように思えます。
おめでたい図柄が前面に打ち出された道開の作風は、
わかりやすく親しみやすい製品作りに寄与したと
言えるでしょう。
彼の指導で今の能美市近隣では、
九谷焼の絵付けが農家の冬の副業となり、
量産品の一大産地として発展しました。
わかりやすく親しみやすい製品作りに寄与したと
言えるでしょう。
彼の指導で今の能美市近隣では、
九谷焼の絵付けが農家の冬の副業となり、
量産品の一大産地として発展しました。